2019年4月27日土曜日

交響曲第44番(悲しみ)


みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回はフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの『交響曲第44番(悲しみ)』についてご紹介していきます。

この曲はハイドンの交響曲の中でも人気の高い作品の一つにあたり、1771年か1772年に作曲されたと考えられている作品です。ハイドンのいわゆる「シュトゥルム・ウント・ドラング」期に書かれた短調交響曲のひとつであり、全曲が緊張感にあふれているのが伝わります。



ハイドンの交響曲の9割は長調ですが、これはハイドンに限ったことではありませんでした。この時代の作品は長調が一般的で、短調は特別な劇的な表現の際に使われました。

そういう意味では、この時期のハイドンが「Sturm und Drang(シュトゥルム・ウント・ドラング)の時代」と呼ばれていることは、ぴったりなのかもしれません。




交響曲第44番は、ハイドンにとっても傑作でした。ハイドンはこの作品を愛し、自らの葬儀にこの曲の緩徐楽章(第3楽章)を演奏してほしいと頼んだそうです。そして1809年のハイドン追悼の記念行事(ベルリン)で、緩徐楽章が演奏されます。
第44番に「悲しみ」の愛称が付けられたのは、この追悼祭で演奏されたことが少なからず関係しているのかもしれませんね。


それではまた。
阿加井秀樹

2019年4月24日水曜日

オペラ曲『カルメン』について


みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回はジョルジュ・ビゼーによって作曲されたオペラ曲『カルメン』についてご紹介していきます。今では世界で最も有名なオペラの一つですが、ビゼーの生前にはヒットせず、彼の死後に人気を高めていきました。




このオペラは音楽の宝石箱のようで、「ハバネラ」「闘牛士の歌」など所々に名曲が散りばめられています。「序曲」はクラシックファンでなくても、すべての人が耳にしたことがあるであろう音楽です。『カルメン』の簡単なあらすじは下記の通りです。

“真面目な兵士ホセは、自由に生きるジプシー、カルメンに恋をします。そのことでホセの人生は大きく狂い始めます。二人は結ばれますが、気の代わりが早いカルメンはすぐにホセを捨ててしまいます。失恋し嫉妬に狂ったホセが、カルメンを殺してしまったところで幕がおります。”


カルメンは1875年パリのオペラ・コミック座で初演され不評でありましたが、ビゼーの死後、エルネスト・ギローにより台詞を改作して上演され、人気を博すようになったとのことです。






ビゼー自身による選曲・編集ではないこともあって、指揮者によっては演奏順を変えたり、第1・第2組曲を1つの組曲として演奏したり、2つの組曲から適宜選曲してオリジナルの組曲を編むことも自由に行なわれているようですよ。


それではまた。
阿加井秀樹

2019年4月18日木曜日

怒りの日


みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回はヴェルディ作曲「レクイエム」の一曲、『怒りの日(ディエス・イレ)』についてご紹介していきます。

この曲の正式名称は「マンゾーニの命日を記念するためのレクイエム」。イタリアの文豪アレッサンドロ・マンゾーニを追悼する目的で作曲されました。モーツァルト、フォーレとともに「三大レクイエム」の一つに数えられます。

また「最も華麗なレクイエム」と言われることもあり、ヴェルディの数少ない宗教曲でもあります。




人気がすぐに出たレクイエムでしたが、初演の専門家の反応は様々だったようです。

「モーツァルトのレクイエム以来の傑作」との評価もありましたが、オペラ王・ヴェルディの作品。イタリアのオペラと言えばヴェルディ、ヴェルディと言えばイタリアオペラです。やはり一般的な宗教曲とは一線を画します。

「聖職者の衣服をまとった、ヴェルディの最新のオペラ」「絶叫するばかりのコーラス」「怒号の連続」と評する意見もありました。


オペラの劇的表現を得意としていたヴェルディの作品ですので、評価が別れることはある程度仕方のないことかもしれません。ただヴェルディのレクイエムは初演から現在に至るまで高い人気を誇っています。

その事実がこの作品の偉大さを物語っているのではないでしょうか。


それではまた。
阿加井秀樹


2019年4月17日水曜日

バッハのメヌエットについて


みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回はバッハのメヌエットについてご紹介をしていきます。メヌエットと言えばこの曲、といっても過言ではないくらい多くの方がこの曲をイメージすることでしょう。




一般的には「バッハのメヌエット」として親しまれている曲ですが、これはバッハが2度目の妻アンナ・マクダレーナに贈った「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」に作曲者の名前を伏せて収めたために起こった誤解で、近年音楽学者のハンス=ヨアヒム・シュルツェらによってペツォールトの作であると修正されているとのことです。

バッハのメヌエットはバッハが作曲した曲ではないのです。バッハのメヌエットはアメリカ合衆国のソングライター、サンディ・リンザー&デニー・ランドルによって「ラヴァーズ・コンチェルト」のタイトルでポピュラー・ソングにもなっています。

1965年に女性R&Bグループ「The Toys(ザ・トイズ)」によりレコーディングされ、同年のアメリカ・イギリスにおいてメジャーヒットを記録しています。日本では、女性ジャズヴォーカリスト、サラ・ヴォーンによるカヴァー盤が有名ですね。

このメヌエットはシンプルですがとても美しい音楽。音をたくさん鳴らさなくてもいい音楽は作れるのだと感じました。


それではまた。
阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介する「ハンガリー舞曲5番」

 みなさんこんにちは。 阿加井秀樹です。   今回はヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」についてご紹介します。   ヨハネス・ブラームスが作曲した全21曲からなる「ハンガリー舞曲集」の中でも、とりわけ人気が 高く、一度聴けば忘れられない旋律を持つのが「ハンガリー舞曲第5番...