2023年11月29日水曜日

阿加井秀樹が紹介するアントニン・ドヴォルザーク「ロマンティックな小品」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はアントニン・ドヴォルザークの「ロマンティックな小品」についてご紹介します。




ドヴォルザークといえば「新世界より」と紐づけられるぐらい有名な楽曲がありますが、

ロマンティックな小品は新世界よりとは180度違う曲調です。


ロマンティックな小品はヴァイオリンとピアノのための組曲で、4楽章からなります。

いずれも「弦楽三重奏のためのミニアチュールOp.75a」から改作されている楽曲です。


改作といっても、曲末に4小節付け足して、少し長くしたり、和音の低い音を少し変更したりと、

変更点としてはそこまで多くないようです。


ロマンティックな小品はを始めて聴いたとき、とても懐かしい気持ちになりました。

なんとなく昔の思い出がよみがえるような、そんな気分になる楽曲です。



ヴァイオリンとピアノのための組曲とご紹介しましたが、もともとは同居するヴァイオリン奏者の2人と

ヴィオラ奏者のドヴォルザークが一緒に演奏したいという気持ちから生まれた曲だといわれています。


ピアノが入るのももちろんですが、弦楽器のみでの演奏はとても柔らかく、とても心地よいです。


ぜひ昔の思い出に浸りながら聴いてみてください。


それではまた。

阿加井秀樹

2023年11月22日水曜日

阿加井秀樹が紹介するクルト・ヴァイル「七つの大罪」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はクルト・ヴァイルの「七つの大罪」についてご紹介します。





「七つの大罪」という歌曲はバレエとミュージカルが融合したような、バレエの中に歌が入る珍しい形式の楽曲です。

もちろんストーリーもあります。


田舎に住む若い女性、アンナが故郷に家を建てるため、大都市アメリカに行き、

キャバレーの踊り子として働いたり、お金持ちの男性と付き合ったりしながら目的を成し遂げる、

端的にいうとそんなお話です。


ジャズやワルツ、マーチなどさまざまな曲調の楽曲が、約35分の歌曲につまっています。


作曲したクルト・ヴァイルはドイツの生まれでありながら、ユダヤ人の家系だったために、

作曲家として活躍するとナチス当局による暴力的な干渉を受けるようになってしまいます。


その後、1933年にはパリへと逃れ、その亡命地で作曲したのがこの「七つの大罪」と言われています。

いつか舞台も見てみたいと思いつつ、実はまだ楽曲しか聴いたことがありません。


ですが、1曲聴き終わるころには、映画を1本見たような、そんな満足感が味わえます。


BGM感覚ではなくクルト・ヴァイルの世界にどっぷりつかって聴いてほしい1曲です。



それではまた。

阿加井秀樹

2023年11月15日水曜日

阿加井秀樹が紹介するヨハネス・ブラームス「2つの歌曲」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はヨハネス・ブラームスの「2つの歌曲」についてご紹介します。





アルト、ピアノ、ヴィオラの編成で「鎮められたあこがれ」「聖なる子守唄」の2曲から成る楽曲です。


1曲目の「鎮められたあこがれ」はリュッケルトによる詩を歌った歌曲で、大自然の中で悟りの境地に達したように、

動じず落ち着いた空気が旋律の中に広がっています。


2曲目の「聖なる子守唄」は14世紀の民謡「マリアの子守唄」のメロディが使われており、

ゆったりしっとりと歌声が昇っていくようなメロディがなんとも綺麗で心をつかまれます。


私も2曲目の「聖なる子守唄」はとくに気に入っています。昔からアルト歌手に愛唱された2曲ですが、

個人的に2曲目は天使のようなソプラノで聴くのも好きです。



ブラームスは生涯300曲ほど歌曲を作曲しており、その多くが時代を超えて今もなお愛され続けています。


ブラームスの作品はどれも親しみやすい旋律なので、歌曲はあまり聴かないという方でも

入り込みやすい作曲家だと思います。


その中でも「2つの歌曲」は心洗われるような旋律が流れ続けるので、休日のゆったりした時間に

ぜひ聴いていただきたい歌曲です。


それではまた。

阿加井秀樹

2023年11月8日水曜日

阿加井秀樹が紹介するフランツ・シューベルト「交響曲第4番 悲劇的」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はフランツ・シューベルトの交響曲第4番「悲劇的」についてご紹介します。





1楽章から第4楽章で構成された超大作で演奏時間は30分にもおよぶので、なかなか聴き応えがあります。


タイトルの「悲劇的」はシューベルトが自ら名付けたとされており、

ハ短調という調性からベートーヴェンを強く意識していたのではないかといわれています。


いつから楽曲に着手していたのかは不明とされていますが、1816年に完成しています。


楽曲がコンサート等で一般公開されたのはシューベルトの死後20年以上経った1849年ごろだったそうですが、

シューベルトは交響曲第4番「悲劇的」の超大作によって古典派の作曲家たちと肩を並べることができたといわれています。



なんといっても交響曲第4番「悲劇的」を作曲した当時、シューベルトは19歳だったというから驚きです。



交響曲第4番「悲劇的」で個人的に好きなのは第3楽章です。

スケルツォ風のメヌエットで、遊び心あるコロコロとした音にとても癒されます。


いつかウィーン学友協会に所蔵されている自筆の総譜を生で見てみたいものです。


シューベルトの有名な楽曲はたくさんありますが、若干19歳にしてあふれ出る才能をぜひ堪能してください。


それではまた。

阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介する「ハンガリー舞曲5番」

 みなさんこんにちは。 阿加井秀樹です。   今回はヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」についてご紹介します。   ヨハネス・ブラームスが作曲した全21曲からなる「ハンガリー舞曲集」の中でも、とりわけ人気が 高く、一度聴けば忘れられない旋律を持つのが「ハンガリー舞曲第5番...