2021年6月30日水曜日

阿加井秀樹が紹介する矢代秋雄のピアノ協奏曲

 

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回は矢代秋雄の「ピアノ協奏曲」 をご紹介します。


矢代秋雄は46歳という若さで亡くなっており、

今なお惜しまれている人気の作曲家です。


この「ピアノ協奏曲」は三楽章で構成されており、

第一楽章の入り口から神秘的、幻想的なピアノの旋律がなんともいえないのです。


私も一気に惹きこまれてしまいました。


第一楽章のクライマックスまではピアノのきらびやかな旋律と不協和音で徐々に盛り上がっていくのですが、

盛り上がりの部分はとても短くあっという間に冒頭の幻想的な雰囲気が戻ってきます。


第二楽章では第一楽章の幻想的な雰囲気に少し不気味さが足されています。

第二楽章は矢代秋雄が幼少期に熱を出して寝込んだときに見た「怖い夢の思い出」が曲作りの元となっているそうです。


二楽章を聴きながら矢代秋雄が見ていた夢を想像してみるのも面白いかもしれません。


第三楽章は全体的に不協和音で作られている印象です。


故に不協和音のない旋律がより一層引き立ちそれもまた魅力となっています。


最後はピアノで盛り上げ力強く終結していくので聴き終わるころには気持ちもスッキリしてそうです。


それではまた。


阿加井秀樹

2021年6月22日火曜日

阿加井秀樹が紹介する芥川也寸志

 

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回は芥川也寸志の「交響三章」をご紹介します。

芥川という苗字でピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


みなさんが思っているとおり芥川也寸志は小説家の芥川龍之介の息子にあたります。

そして息子もまた戦後の作曲界ではスターとされてきました。


この交響三章は芥川也寸志が東京音楽学校を卒業した翌年に作られました。

曲名のとおり三楽章から構成されており、

第一楽章は軽快なリズムと力強い旋律と急に現れるクラリネットやフルートのさわやかで優しい旋律が入り混じり次の展開に心おどる楽曲となっています。


それとは対照的に第二楽章ではゆったりとした子守唄のような旋律が印象的です。

旋律の中に少し日本らしさが垣間見えるのは私だけではないと思います。


第三楽章は一楽章での軽快なリズムを再現し、

それだけでなく二楽章の旋律も要素として取り入れられているのです。


主題である旋律を何度も繰り返しているので、

聴き終わった後はつい口ずさんでしまうかもしれません。


「交響三章」の初演は芥川也寸志自身で指揮したそうなので、

その当時の意気込みも思い浮かべながら聴いてみるのもいいかもしれませんね。


それではまた。


阿加井秀樹

2021年6月16日水曜日

阿加井秀樹が紹介する超絶技巧練習曲

 

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回は「超絶技巧練習曲」という曲をご紹介します。

超絶技巧練習曲とはハンガリーのピアニスト「フランツ・リスト」が作曲したピアノのための12からなる練習曲です。超絶技巧練習曲の特徴はその名の通り、

音の跳躍や指の速さ、黒鍵だらけの譜面など数多くのピアノストでさえ「演奏不可能」としコンサートなどで演奏されることも少ないと言われています。


その中でも有名なのが「鬼火」「マゼッパ」という2曲です。


「鬼火」は4分弱と曲の長さはそれほどではありませんが、

その4分に半音階、重音、跳躍などを駆使するテクニックがギュッと詰め込まれています。


「鬼火」を作曲した経緯としてシューベルトの「冬の旅」が影響していると言われており、

リストは空想的で正体のないものを細密な技巧で表しています。


「マゼッパ」は「鬼火」よりも旋律がはっきりしています。


しかし7分半もの間指の高速移動はもちろん、オクターブの連続移動や幅広い跳躍をこなさなければならないのです。


「マゼッパ」はヴィクトル・ユーゴの叙事詩「マゼッパ」に感銘を受けて作曲したと言われています。


超絶技巧というだけあって聴きごたえだけでなく演奏者の見ごたえも十分にあります。

ぜひ超絶技巧に酔いしれてみてはいかがでしょうか。


それではまた。


阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介する「ハンガリー舞曲5番」

 みなさんこんにちは。 阿加井秀樹です。   今回はヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」についてご紹介します。   ヨハネス・ブラームスが作曲した全21曲からなる「ハンガリー舞曲集」の中でも、とりわけ人気が 高く、一度聴けば忘れられない旋律を持つのが「ハンガリー舞曲第5番...