2023年7月17日月曜日

阿加井秀樹が紹介するスペイン狂詩曲

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はフランツ・リストの「スペイン狂詩曲」についてご紹介します。


この楽曲は、ハンガリー出身のフランツ・リストが1858年にピアノ独奏のために書いた楽曲です。


「スペイン狂詩曲」はリストが旅行でスペインを訪れた際に、

スペインの印象を曲にした1845年の作品「スペインの詩による演奏会用大幻想曲」と

同様の旋律が用いられていることが特徴的で、超絶技巧が多様に駆使されているという共通点もあります。


演奏時間は1213分で、三部形式でできています。

前半はフォリアというイベリア半島が起源の舞曲が用いられており、

後半ではアラゴン地方のスペインの舞曲が用いられています。


そして終盤では華やかなフォリアが再現されるのです。

多数の難曲を生み出してきているリストですが、この「スペイン狂詩曲」はその中でも最も難易度の高い

数曲の1つとされています。そのため国際コンクールなどの課題曲とされることが多いようです。


またコンサート等でも敬遠されがちな1曲と言われています。


高難度、超絶技巧などと言われてはいますが、とても華やかで心がわくわくする楽曲なので気楽に聴いてみていただきたいです。


それではまた。

阿加井秀樹

2023年7月15日土曜日

阿加井秀樹が紹介するジョヴァンニ・ボッテジーニ「夢」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はジョヴァンニ・ボッテジーニの「夢」をご紹介します。


夢というタイトルどおり眠りに誘うようなゆったりとした曲調です。

加えて、コントラバスの重低音がまた心地よく夢の世界へ誘われるようです。


哀愁ただよう旋律も魅力的なのですが、終盤にかけて少し明るい光が見えるような場面も垣間見えます。

ゆったりとしていて印象的な部分もあまりない曲ですが、

それでも疲れた体や心に染みて「明日からまた頑張ろう」そんな気持ちにさせてくれる一曲だと思います。


ボッテジーニは卓越した技術を持ったコントラバス奏者ですが、この「夢」という楽曲は超絶技巧や

高速スピードで弾くような箇所はなく、本当にただただコントラバスの音色に癒される曲です。


コントラバス奏者でもあり作曲家でもあり指揮者でもあり多くの場面で活躍してきたボッテジーニが

どのような夢を見ていたのかはわかりませんが、多忙を極めていたことは間違いないでしょう。


この「夢」という曲は夢の中ではゆったりと過ごしたい、そんな気持ちの表れだったのかもしれませんね。


それではまた。

阿加井秀樹

2023年7月13日木曜日

阿加井秀樹が紹介するタランテラOp.21

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はカミッロ・シヴォリの「タランテラOp.21」をご紹介します。




現代でもめったに演奏されることのないシヴォリの作品ですが、

軽快なリズムと少しクセになる旋律が絶妙なバランスで個人的には聴きたい欲を掻き立てられる一曲です。

派手さこそないですが、それがまたなんとも心地よいです。


ニコロ・パガニーニの唯一の弟子として許可された「パガニネット(小さなパガニーニ)」とも呼ばれたシヴォリは

編曲者としても長けており、自分が演奏できるよう数々の名曲も編曲してきたことで知られています。


その作品はときに蔑視されながらも、とても人気があったともいわれています。


作曲家としてはあまり名曲と呼ばれる作品はありませんが

今後もカミッロ・シヴォリの隠れた名曲たちをここでご紹介できればと思います。


どんな曲があるか分からない方は、

いつ聴いても聴き心地のよい「タランテラOp.21」から聴いてみてはいかがでしょうか。


それではまた。

阿加井秀樹

2023年7月5日水曜日

阿加井秀樹が紹介する24のカプリース

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はニコロ・パガニーニの「24のカプリース」をご紹介します。


24のカプリースまたは24の奇想曲とも呼ばれているこの曲の一番の特徴は無伴奏曲であるということです。

伴奏がない分、ヴァイオリンの重音奏法や左手のピッツィカートなど高度な技巧が視覚的にも

見どころ聴きどころ満載な楽曲となっています。


出だしの旋律が印象的なので、みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

パガニーニは自らの技術を誇示するためにこの曲を作曲したといわれており、

いまだにこの曲を弾きこなせるヴァイオリニストは多くないそうです。


ヴァイオリンのみの演奏ではありますが、十分に聴きごたえがあるのは

おそらくこの高度な技巧に圧倒されてしまうからでしょう。


作曲の動機などは不明ですが、ピエトロ・ロカテッリやピエール・ロードなどフランコ・イタリア派の作曲家たちの

影響もあるのではないかといわれています。

無伴奏曲ではありますが、のちにフランツ・リストやロベルト・シューマンなどがピアノ独奏用に編曲した作品も発表されています。


24のカプリース」を聴く際はぜひ映像付きで聴いていただきたいです。


それではまた。


阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介する「ハンガリー舞曲5番」

 みなさんこんにちは。 阿加井秀樹です。   今回はヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」についてご紹介します。   ヨハネス・ブラームスが作曲した全21曲からなる「ハンガリー舞曲集」の中でも、とりわけ人気が 高く、一度聴けば忘れられない旋律を持つのが「ハンガリー舞曲第5番...