2023年10月31日火曜日

阿加井秀樹が紹介するシャルル・グノー「Repentir」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はシャルル・グノーの「Repentir」についてご紹介します。





グノーの宗教歌といえば、だれもが1度は耳にしたことのある「アヴェ・マリア」が有名ですが、

今回ご紹介するRepentirもとても美しい楽曲です。

「悔悟」という邦題がついています。


1818年、ピアニストの母と設計士の父との間に生まれたグノーは母親からピアノの手ほどきをうけ、

音楽の才能を開花させました。


Repentirという楽曲は謎めいた雰囲気から始まり、絶望に打ちひしがれるような曲調で進んでいきます。

3分の1進んだあたりから穏やかで優しい光を感じるような曲調へと変わっていきます。

ソプラノの綺麗な歌声が映える旋律はいつまでも聴いていたいほど心地良いです。


楽曲の中盤に差し掛かると少し激しさを増していきます。そのあとはまた穏やかで優雅な曲調へ戻っていきます。


7分とそれほど長い曲ではないですが、曲調がコロコロ変わるため穏やかさの中にわくわく感もあり、

あっというまに曲が終わってしまいます。


フランス近代歌曲の父とも呼ばれた、シャルル・グノーが生み出す色とりどりのハーモニーと優雅で優しい楽曲たちに酔いしれてみてはいかがでしょうか。


それではまた。

阿加井秀樹

2023年10月25日水曜日

阿加井秀樹が紹介するアントン・ブルックナー「交響曲第4番変ホ長調 ロマンティック」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はアントン・ブルックナーの交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」をご紹介します。





この曲は187412日に作曲を開始し、同年の1122日に書き上げられました。


1877年にこの交響曲の全面見直しの考えが述べられており、

187811月に改訂作業が完了したといわれています。


「ロマンティック」という副題の馴染みやすさと、曲調も親しみやすく、

ブルックナーの作品としては演奏時間もそれほど長くないので、演奏される頻度も高い1曲です。


個人的には第2楽章が哀愁たっぷりで心をグッと掴まれました。


ちなみに「ロマンティック」という副題はアントン・ブルックナー自身がつけたかどうかは定かではないようです。


ブルックナーはどんなに優れた才能を発揮しても、どんなに優れた作品を生み出しても、

自信過剰になることはなく、謙虚で権力化に対しては頭をさげていたそうです。

また服装に関しても、お世辞にもオシャレとはいい難いようでした。


この交響曲第4番が何度も改訂されているのは、ブルックナーの謙虚さによるものかもしれません。



ぜひブルックナーの作品を聴いて謙虚で純粋な美しいブルックナーの心に触れてみてはいかがでしょうか。


それではまた。

阿加井秀樹

2023年10月16日月曜日

阿加井秀樹が紹介するルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番 テンペスト」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノソナタ第17番「テンペスト」をご紹介します。




作品31としてまとめられたピアノソナタ3曲のうちの1曲がこのテンペストです。


16番、第17番、第18番は1801年から1802年初頭にかかえて、ほぼ同時期に作曲されました。

ちなみに「テンペスト」という呼び名は、弟子のアントン・シンドラーがこの曲と

23番(情熱)の解釈についてベートーヴェンに聞いたときに「シェイクスピアのテンペストを読め」と

話したとされることに由来しているといわれています。


1楽章は幻想的に始まります。しかしその後は目まぐるしくテンポが変わり、

どんどん緊張感が高まっていきます。


2楽章ではゆったりとした曲調の中で、遠く離れた音が対話をしているような優しい旋律が流れていきます。


そしてラストの第3楽章は一番有名なフレーズかもしれません。

実際のコンクールやコンサートだけでなく、ドラマなどでもよく演奏されています。



ほとんど休むことなく動き回る美しい旋律は心地よく耳に残ります。しかし決して爽やかな曲ではなく、

情熱的な熱気を感じられる曲なので、


ゆったりとした午後というよりは仕事のBGMなどにおすすめかもしれません。


それではまた。

阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介する「ハンガリー舞曲5番」

 みなさんこんにちは。 阿加井秀樹です。   今回はヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」についてご紹介します。   ヨハネス・ブラームスが作曲した全21曲からなる「ハンガリー舞曲集」の中でも、とりわけ人気が 高く、一度聴けば忘れられない旋律を持つのが「ハンガリー舞曲第5番...