2018年12月27日木曜日

アイネ・クライネ・ナハトムジーク



みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回はモーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークという曲についてお話していきたいと思います。この曲はモーツァルトの作品の中でも最も有名な曲の一つでセレナード第13番ともいわれております。

ドイツ語で、それぞれ「Eine=冠詞(英語でいうa)」「kleine=小さい」「Nacht=夜」「Musik=音楽」という意味です。つまり、日本語では「小さな夜の曲」という意味です。




小さな夜の曲と訳されるこの題名は、モーツァルト自身が自作の目録に書き付けたものです。
1787810日にウィーンで初演されました。


娯楽音楽としてセレナーデの雰囲気を備えており、何らかの機会のために作曲されたと考えられますが、初演に関する資料は残されていないそうです。

モーツァルトが演奏規模を指定していないため、弦楽合奏だけでなく弦楽五重奏で演奏されることもあります。




モーツァルトの曲の多くは生前から多大な人気を誇っていますが、この曲はそうではありません。
モーツァルトが亡くなって36年後に、初めてこの曲は出版されました。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は5楽章の作品ですが、第2楽章が見つかっておらず4楽章で現在は構成されています。


それではまた。
阿加井秀樹



2018年12月25日火曜日

トレアドール



みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回は、ビゼーのトレアドールについてです。トレアドールは、歌劇『カルメン』第1幕における前奏曲ですね。

歌劇『カルメン』といえばこの曲という程に人気が高く、テレビ番組やCMなどで頻繁に耳にする機会も多いでしょう。




ちなみに、本場のスペインではトレーロ・マタドールといいます。
意味としては、闘牛士の中でも主役級の人となります。


歌劇『カルメン』は全4幕のオペラとなり、歌の間を台詞でつないでいくオペラ・コミック様式です。
1875年パリのオペラ・コミック座で初演されておりますね。しかし、初演は不評で終わったとされています。人気が出てくるようになったのは、実はビゼーの死後なんですね。

エルネスト・ギローにより、セリフを変更し上演したのが、人気になった理由です。




トレアドールは、スペインの闘牛士をイメージして作られていますが、ビゼーは一度もスペインに行ったことがないとされています。ちなみに、原作者のメリメもフランス人です。

これには驚愕。曲中に込められているスペインの雰囲気は、ビゼーの想像で描いたスペインということになるのですが、不思議と情景が浮かび上がります。それだけ、ビゼーの音楽は説得力が強いものであるということでしょうか。


それではまた。
阿加井秀樹







2018年12月20日木曜日

ピアノ協奏曲第二番



みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回はピアノ協奏曲第二番についてお話していきたいと思います。
この曲を描いたのはラフマニノフという人物です。ロシアの作曲家でピアニストでもあります。




12歳の時、ピアニストの従兄アレクサンドル・ジロティに見いだされ、モスクワ音楽院のニコライ・ズヴェーレフの家に身を寄せながらピアノを学び始めます。

18歳の時に同音楽院ピアノ科を主席で卒業し、ピアノ協奏曲第を完成させます。

その第1番は24歳の時に初演されましたが、批評家から酷評を受け、ノイローゼ状態に陥り、作曲活動のペースは著しくダウンしてしまいます。

しかし、精神科医のニコライ・ダールによる心理療法、暗示療法で精神状態は徐々に回復していき、自身を取り戻したラフマニノフは28歳の時に第番を完成させました。

ラフマニノフはこの曲をニコライ・ダールに捧げ、このピアノ協奏曲第2番は初演から成功を収めました。
そこから彼の作曲家としての地位は不動のものとなります。

この第2番は第1楽章から第3楽章までに分かれており冒頭のピアノ独奏による和音連打のクレッシェンドが印象深い。これはロシア正教の鐘の音を模したものとされています。

この曲は日本のドラマなどでも取り上げられたこともあり知名度もそこから上がったようです。





また、この曲はラフマニノフの曲のなかでも最も有名な曲と言っても過言ではないでしょう。


ではまた。
阿加井秀樹




2018年12月18日火曜日

エチュード



みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回は、ショパンの革命のエチュードについてです。

「革命」は、ショパンが、ワルシャワ革命が失敗に終わったことを知り、祖国のことを心配して作ったとされていたのは過去の話。

現在有力な説は、ショパン自身は革命を意識せずに曲を作ったとされている説です。
そもそも「革命」と名付けたのは本人ではありませんしね。



ちなみに曲名はフランツ・リストが命名しております。ショパンは1810年にポーランドの首都、ワルシャワの近くの村で生まれました。

フランス革命は、ベルギー、イタリア、ポーランド(ワルシャワ)にまで及んだことは有名ですが、その当時、ショパンの故郷であるワルシャワの革命が失敗に終わってしまったことも重なりました。ワルシャワの革命が失敗に終わったため、祖国や家族のことを思って作った曲とつながったわけです。

時代背景は革命の真っただ中であったことに変わりはありませんので、「革命」という名がついたのは頷けます。


ちなみに革命のエチュードは、ピアノの練習曲としても有名です。
ピアノを攻撃するかのような激しい曲がいくつかあるので、初心者向けの曲というよりは上級者にとっての練習曲でしょう。ピアノ音楽史上、ベートーヴェンの「情熱」と並んで最高傑作として挙げられるほど有名な曲ですからね。




また、ドビュッシーやシューマンなど有名な作曲家たちがピアノのための練習曲を作ってきましたが、ショパンのレベルは相当高いものです。

この曲が生まれた時代背景も含めて、個人的に私の好きな曲の一つです。


それではまた。
阿加井秀樹




2018年12月17日月曜日

メリークリスマス ミスターローレンス

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回は坂本龍一さん作曲のメリークリスマス ミスターローレンスという曲について詳しく解説して行きたいと思います。

この曲は1983年にリリースされ英国アカデミー賞 作曲賞受賞作品です。また、映画戦場のメリークリスマスの主題曲として作曲されました。映画自体のある種の非現実感から影響を受けて、西洋から見ても東洋から見ても、どこでもないどこか、そして、いつでもない時間をコンセプトに作られたといいます。

この曲は坂本楽曲の中でも知名度も高く、編成やアレンジを加えられ何度も演奏されています。この曲も先日紹介した曲同様後世に長く語り継がれると思います。また坂本龍一さんが尊敬している作曲家はドビュッシーだそうです。


この曲はテンポもゆっくりでどこか聞いている人を考えさせるような雰囲気を持っています。戦争を題材にした映画に使われる曲であることからも、曲の中からは安定していつつもどこか違和感の残る音も入っています。ですが、不快に聴こえることはありません。絶妙なバランスなのだと思います。

この曲を通して人間の喜怒哀楽そして、希望も感じ取れます。クラシックを聴く上では当然作曲家の意図している感情をくみ取ることも大切ですが、本命としては聴く側が受け取る感情はすべて自由だということです。

今回は、希望や喜怒哀楽など感情にふれた部分もありましたが、そうじゃないという人がいても至極当然のことだと考えています。いろいろな人の意見を聞ける場として、このブログを開設した理由でもあります。

それではまた。
阿加井秀樹。

2018年12月11日火曜日

幻想即興曲

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

みなさんはショパンの幻想即興曲という曲をご存知でしょうか。今回はその曲について詳しく解説して行きたいと思います。

この曲は即興曲第4番 嬰ハ短調遺作作品66という名前で幻想即興曲という題名は友人のユリアン・フォンタナによって名づけられました。この作品はショパンの中でももっともよく知られる作品の一つです。




また、この曲はショパンの死後に公表されました。ショパンは「自分の死後、この楽譜を燃やして処分してほしい」とまで頼みましたが、友人のフォンタナは遺言に背いて公表したとされています。

ショパンがこの曲を公表しなかった理由としてはいくつか考えられています。それはモシェレスの即興曲作品89やベートーヴェンのピアノソナタ月光になどとの類似性があるため公表しなかったという説があります。ほかにも納得できる曲ではなかったからという説もあります。

いずれにせよこの曲もカノン同様今なお人気の曲とされています。冒頭の速弾きは大きなインパクトを残しますね。

盲目のピアニスト辻井伸行さんもこの曲を弾いた映像がありますが聞く者すべてを魅了しています。速弾きからテンポダウンしてゆったりとした感じになっていきより夢見心地な感じに浸ります。


私、阿加井秀樹はピアノを弾くことができませんが、もし弾くことができるのであればこの曲を一番最初に弾いてみたい曲でもあります。


それではまた。
阿加井秀樹

2018年12月10日月曜日

カノン


みなさんこんにちは、阿加井秀樹です。

みなさんは「カノン」という曲を知っていますか?パッヘルベルの「カノン」ですが、意外と知られていないのは作曲者の名前ではないでしょうか。

クラシックの代名詞といっても過言ではない曲ですが、皆さんがよく聞くカノンは3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンのジークニ長調の第一曲にあたります。



原曲はカノンとジークで1組ですが、フーガ風のジークは演奏機会がほとんどないのが現状です。その為めったに聞くことはないと思います。

ちなみにカノンとは主声部の奏でたフレーズを第二声部、第三声部などが模倣しながら進んでいく対位法的なものを指します。要は主題の追っかけっこのようなものです。

またパッヘルベルのカノンのコード進行は「大逆循環」と呼ばれています。それは、「黄金コード」と呼ばれることもあります。これは「美しい曲を作りやすい」コード進行で、4小節単位でコードが循環する特徴を持っており、バロック時代から現代までおおっくの作曲家が重宝しているものです。

これは人々の心をつかみやすく、名曲を生み出しやすいコード進行にもなります。現在カノンはいろいろな曲調にアレンジされ全世界で今なお人気の曲です。1600年代に作曲された曲が400年近くも人々に愛されていることにロマンを感じます。

いくつか変わったアレンジの曲を載せますので見てみてください。



それではまた。
阿加井秀樹


阿加井秀樹が紹介する「ハンガリー舞曲5番」

 みなさんこんにちは。 阿加井秀樹です。   今回はヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」についてご紹介します。   ヨハネス・ブラームスが作曲した全21曲からなる「ハンガリー舞曲集」の中でも、とりわけ人気が 高く、一度聴けば忘れられない旋律を持つのが「ハンガリー舞曲第5番...