2019年5月29日水曜日

プッチーニ / トゥーランドット

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回もクラシック初心者向けの名曲をご紹介していきます。

「プッチーニ / トゥーランドット」

 


プッチーニが作曲した最後のオペラ曲です。残念ながら「リューが自刃した場面」でプッチーニは亡くなってしまい、それ以降の場面は友人フランコ・アルファーノによって書き加えられました。

また、2006年トリノ五輪で荒川静香さんが「イナバウアー」をしたことでよく知られていますね。この時、荒川静香さんはアジア選手として初の金メダルを獲得しました。

この曲は、トゥーランドットの第3幕で登場する曲で、テノールの名アリアです。中でもルチアーノ・パヴァロッティが著名な歌い手として知られ、この曲が世界的に有名になるきっかけを作りました。トリノ五輪の閉会式では彼がこの曲を歌っています。

オペラも非常に人気があり、上映時間も2時間ほどとそれほど長くなく、見やすいオペラとなっております。氷のように冷たく心を閉ざした美しいトゥーランドット姫の心が王子によって溶かされていくのが見どころです。

劇中の「誰も寝てはならぬ」は、名曲中の名曲で、やはり聞きごたえがありますし、トゥーランドットはプッチーニらしくとても緊迫感のあるオペラとなっています。



それではまた。
阿加井秀樹


2019年5月27日月曜日

ヴィヴァルディ / 『四季』より「冬」


みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回もクラシック初心者向けの名曲をご紹介していきます。

「ヴィヴァルディ / 『四季』より「冬」



前回に続きフィギュアスケートで使用された名曲です。ヴィヴァルディ作曲のヴァイオリン協奏曲であり、2018年宇野昌磨さんがショートプログラムで使用しました。記憶にも新しいのではないでしょうか。


ヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』は、「四季」の題名の通り、第1番「春」、第2番「夏」、第3番「秋」、そして第4番「冬」と、それぞれの季節の情景が曲の中で表現されています。中でも「冬」は特に第1楽章と第2楽章が有名で、CMなどでもよく使われます。

1楽章で寒く厳しい冬景色が表現されているのと対照的に、第2楽章では暖炉であたたまる穏やかな様子が描かれています。広がる情景を想像しながら聴いてみて下さい。


「冬」は、ヴィヴァルディ「四季」の中で一番ドラマティックな音楽で、聴きごたえも十分なのですが、あまりにも有名な「春」の影に隠れてしまっているように思えます。




宇野選手がショートプログラムで使用したことによって知名度が上がったように思えますが、私個人としてはもっともっと評価されるべき素晴らしい一曲です。


それではまた。
阿加井秀樹


2019年5月23日木曜日

ショパン / バラード 第1番

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

「クラシック音楽に興味はあるけど、何から聞けばいいか分からない…。」そんな方は多いのではないでしょうか。

確かに誰しもが聞いたことのあるメジャーな曲から、マニア向けの曲まで、クラシックと一概に言っても山ほどの曲が存在するのです。

そこで、今回から初めてクラシック音楽に触れる方におすすめの名曲を紹介していきます。どこかで聞いたことがある曲が多いのではないかと思います。これを機にクラシックに歩み寄っていただければ私も嬉しいです。

「ショパン / バラード 第1番」

ショパン作曲のピアノ曲。2018年羽生結弦さんがショートプログラムで使用しました。羽生結弦さんがこの曲を取り上げるのは3度目です。

この曲は、ショパンのバラードの中でも最も人気のある曲です。詩人ミツキェヴィッチの詩からインスピレーションを受けて作曲されたと言われています。





「バラード」とは物語を意味するフランス語が起源となっています。しかしショパンは音によって具体的なイメージを表そうとした訳ではなく、表題性を持たず、あくまで抽象的な表現を目指したと言われています。

また、シューマンはこの曲を「ショパンの曲の中で最も好きである」と言っています。ショパンらしさを楽しめる名曲です。

それではまた。
阿加井秀樹

2019年5月5日日曜日

クラリネット五重奏曲


みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回はモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」についてご紹介していきます。この曲はモーツァルトが1789年、モーツァルトが亡くなる2年前に作曲したクラリネットと弦楽四重奏のための室内楽曲です。このクラリネット五重奏曲の透明感溢れ流れるような音楽が好きな方も多いと思います。



クラリネットは、1700年頃に誕生した当時歴史の浅い楽器で、その特徴的な音色が人気で、オーケストラではオーボエやフルートに代わって使われ出しました。クラリネット五重奏曲は友人でフリーメイソンのアントン・シュタードラーのために作曲されました。そのため「シュタードラー五重奏」と呼ばれることもあります。

シュタードラーはウィーン宮廷楽団でクラリネットを演奏しており「ウィーンで最初のクラリネット名演奏家」として知られています。モーツァルトはそんなシュタードラーのクラリネットの演奏を「人の声のようであり、そして柔らかく繊細だ」と表現しています。

まだ十分に確立されていないクラリネットの魅力を十分に引き出せたのは、まさにモーツァルトだからなせた業でしょう。

また名演奏家であるシュタードラーが存在したからこそ作曲できた曲でもあります。名演奏家と名作曲家の両方がいたからこそ生まれた曲なのですね。



それではまた。
阿加井秀樹

2019年5月1日水曜日

交響曲第9番(新世界より)


みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回はドヴォルザークが1893年に作曲した「交響曲第9番(新世界より)」をご紹介していきます。

この曲はドヴォルザークのアメリカ時代を代表する作品です。1892年9月にニューヨークへ到着したドヴォルザークは大歓迎を受け、10月にはニューヨーク・ナショナル音楽院の院長として講義を開始。翌年の1893年1月から交響曲第9番ホ短調「新世界より」の作曲に着手したとのことです。この作品のタイトルとなっている「新世界」とは「アメリカ」のことを指します。

 

4楽章で構成されており、彼の最後の交響曲でもあります。その親しみやすさからドヴォルザークの代表曲にはとどまらず、クラシックを代表する曲として人気の高い曲でもあります。日本国内を見てもコンサートで取り上げられることの多い作品です。

日本国内においては、ベートーヴェン「運命」・シューベルト「未完成」と共に「3大交響曲」と呼ばれることもあります。この曲を知らない人はいないのではないかと思うほど、誰もが1度は聴いたことのある有名な曲です。




第1楽章の冒頭部分は、鉄道好きのドヴォルザークが鉄道の音をイメージして書いたと言われていることは有名ですね。ドヴォルザークは熱狂的な鉄道マニアとしても知られています。

「新世界」アメリカに滞在したのは、アメリカ大陸横断鉄道を堪能することが大きな目的だったのではと勘繰る説もあるぐらいなのです。


それではまた。
阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介する「ハンガリー舞曲5番」

 みなさんこんにちは。 阿加井秀樹です。   今回はヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」についてご紹介します。   ヨハネス・ブラームスが作曲した全21曲からなる「ハンガリー舞曲集」の中でも、とりわけ人気が 高く、一度聴けば忘れられない旋律を持つのが「ハンガリー舞曲第5番...