2023年9月27日水曜日

阿加井秀樹が紹介するリヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」

 みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」をご紹介します。





冒頭の「ド・ソ・ド」の部分はとても印象的ですし、映画やCMなど様々な場面で用いられているので、

一度は耳にしたことがあると思います。


この曲を作曲したシュトラウスはマルチな才能で、ギリシャ悲劇や夫婦喧嘩なども、

シュトラウスの手にかかれば立派で美しい音楽に化けるのです。


そして実はこの曲、哲学者フリードリヒ・ニーチェが書いた「ツァラトゥストラはかく語りき」に

インスピレーションを得て作曲されたことをご存知でしょうか。


といっても、原作の思想を具体化したわけではなく、原作の部分部分をかいつまみ、描写的に表現したものだそうです。


そのため曲調はころころ変わりますが、違和感もなく1つのストーリーを体験しているような気さえしてきます。


なにより聴いていて面白いのが、全9章のうち7章に冒頭の「ド・ソ・ド」が現れてくるのです。


冒頭のみしか聴いたことない方も、気づいたら1曲まるっと聴いてしまっているくらい飽きない楽曲だと思います。

ぜひ「ド・ソ・ド」を探しながら聴いてみてください。



それではまた。

阿加井秀樹

2023年9月20日水曜日

阿加井秀樹が紹介するベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」についてご紹介します。




通称「アパショナータ」と呼ばれベートーヴェンの中期の最高傑作のひとつと言われています。


このころのベートーヴェンは以前から患っていた難聴もかなり悪化しており、その絶望から1802年に遺書も書いています。


1803年ころにエラール製の新しいピアノが送られてきて今までのピアノより音域が広く幅広い音量で

演奏することが可能になり、「情熱は」その可能性を十分に活用した楽曲と言われています。


ちなみに「情熱」という副題は1838年にハンブルクの出版社クランツがピアノ連弾用の編曲版を出版する際に

つけたもので、それが今日までそのまま呼ばれているのです。


「情熱」という副題にふさわしく、燃えるような激しい感情がそれぞれの構成の中に違う形で表れています。


2楽章ではゆったりとした曲調になるのですが、その中でも静かに燃え続ける炎のような情熱が溢れています。


対照的に第3楽章では16分音符が途切れることなく流れ続けます。


16分音符の早い流れのなかでも、耳にのこる大切な主旋律が繰り返されていき、

そのまま熱い情熱を持ったままフィニッシュを迎えます。



それではまた。

阿加井秀樹

2023年9月13日水曜日

阿加井秀樹が紹介するアラム・ハチャトゥリアンの組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」

みなさんこんにちは。

阿加井秀樹です。


今回はグルジア出身のアルメニア人、アラム・ハチャトゥリアンの組曲

「仮面舞踏会」より「ワルツ」についてご紹介します。



この曲は様々な場面で使われているので、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

テレビCMや演劇、それからフィギュアスケートの大会でも使用されています。


ミハイル・レールモントフの戯曲「仮面舞踏会」の劇音楽として作曲され、

のちに組曲が編成されたといわれています。


「仮面舞踏会」のあらすじを断片的にお話すると、

賭博師の男が妻と訪れた仮面舞踏会で知り合った公爵と自分の妻が恋仲になっているのではないかと

勘違いし、嫉妬から妻を毒殺してしまうという悲劇です。


「ワルツ」はミハイルが劇中において最大の山場と位置付けていた賭博師の妻が

舞踏会で踊る場面で用いられました。


そのため、ハチャトゥリアン自身も「ワルツ」を作るのには非常に苦労したようです。


この曲ができた時には会心の作品ができたと周囲に伝えるほどだったといいます。



この会心の1曲をCMや演劇などのBGMとしてではなく、じっくりと舞踏会に行った気分で聴いてみるのもいいのではないでしょうか。


それではまた。

阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介する「ハンガリー舞曲5番」

 みなさんこんにちは。 阿加井秀樹です。   今回はヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」についてご紹介します。   ヨハネス・ブラームスが作曲した全21曲からなる「ハンガリー舞曲集」の中でも、とりわけ人気が 高く、一度聴けば忘れられない旋律を持つのが「ハンガリー舞曲第5番...