今回ご紹介していく名曲はこちらです。「マーラー / 交響曲第5番」グスタフ・マーラー作曲の交響曲。
トランペットのソロから始まるこの曲は冒頭からインパクトたっぷりです。トランペット奏者にとって最初の音を出すのは最も緊張する瞬間なのだとか。
この曲はマーラーにとって絶頂期とも言える「ウィーン時代」に作曲されました。
1970年代後半から起こったマーラー・ブーム以降、マーラーの交響曲のなかでもこの曲は特に人気が高い作品となっています。
その理由としては、大編成の管弦楽が充実した書法で効果的に扱われ、非常に聴き映えがすること、音楽の進行が暗から明へと変化していくというベートーヴェン以来の伝統的図式によっており、曲想もメロディアスで、マーラーの音楽としては比較的明快で親しみやすいことが挙げられるようです。
特に4楽章のアダージョは、儚い夢のように甘美なことで有名です。
また、ヴィスコンティの映画『ベニスに死す』でこの曲の第4楽章が使われて以来、テレビのCM等にもBGMとして多く使われています。
どこかで聴いたことのある方も多いのではないでしょうか。
それではまた。
阿加井秀樹