2019年6月10日月曜日

ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ第14番『月光』


みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回もクラシック初心者向けの名曲をご紹介していきます。

「ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ第14番『月光』」




ベートーヴェン作曲のピアノ曲。『月光ソナタ』という通称とともに広く知られています。第1楽章は静かな中に、響きがあって、重さがあって…。メロディーは直接、聴く人の心に共鳴します。

そして高いメロディーから低いメロディーへ入れ替わり、最後は響きがまだ残っているうちに次の第2楽章です。この楽章は静かな第1楽章と、速くて強烈な第3楽章に挟まれ、少し異質な感じがします。

そして第3楽章では静かだった第1楽章とは打って変わり、かなりの速さと迫力ある和音が激しく鳴り響きます。第1楽章のピリピリするほどの繊細さが、ここでは極端に荒々しく突進するような表現になって、まるで違う曲のようです。


この曲はベートーヴェンの作品の中でも人気が高く、第8番『悲愴』、第23番『熱情』と共に三大ピアノソナタと呼ばれています。ベートーヴェンが31歳の時の作品で、弟子であり恋人のジュリエッタ・グイチャルディに捧げられました。


ジュリエッタとの結婚を夢見たベートーヴェン。しかし身分の違いからそれは叶わず、ジュリエッタは伯爵の元に嫁いでいくのでした…。

そんな悲しいエピソードがあるこの曲、『月光』というタイトルはベートーヴェンが考えたものではなく、彼の死後ルートヴィヒ・レルシュタープが付けたと言われています。


それではまた。
阿加井秀樹

2019年6月5日水曜日

ロドリーゴ / アランフェス協奏曲

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回もクラシック初心者向けの名曲をご紹介していきます。

「ロドリーゴ / アランフェス協奏曲」




ホアキン・ロドリーゴが1939年に作曲したギター協奏曲。他の曲と比べ比較的新しい楽曲となっています。

この曲は、スペインの世界的ギタリスト、ナルシソ・イエペスのレパートリーとして有名になりました。3楽章の構成で、特に第2楽章は哀愁漂う美しいメロディーでよく知られており、『恋のアランフェス』、『我が心のアランフェス』などと呼ばれています。

当時、スペインの古都アランフェスはスペイン内戦によって被害を受けました。スペインの画家ピカソの絵画「ゲルニカ」にも当時のスペイン国内の混乱と破壊の様子が象徴的に描かれています。

ロドリーゴは遠く離れた地におり難を逃れましたが、故郷の平和を想う気持ちからアランフェスを題材にこの曲を作曲しました。




今日、ギターの名曲として、多くの人に愛されています。作曲者であるロドリーゴはピアニストであり、ギター演奏に関する知識がほとんどなかったため、この協奏曲の作曲に際してレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサからの助言を得ているとのことです。


それではまた。
阿加井秀樹

阿加井秀樹が紹介する「ハンガリー舞曲5番」

 みなさんこんにちは。 阿加井秀樹です。   今回はヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」についてご紹介します。   ヨハネス・ブラームスが作曲した全21曲からなる「ハンガリー舞曲集」の中でも、とりわけ人気が 高く、一度聴けば忘れられない旋律を持つのが「ハンガリー舞曲第5番...