みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
今回はラヴェルのボレロについてご紹介致します。
ラヴェルの「ボレロ」は1928年に作曲されたバレエ音楽です。同じリズムが最初から最後まで延々と繰り返され、さらに二つのメロディーが繰り返されるという独特の音楽です。
次第に音楽が大きくなっていくことから「世界一長いクレッシェンド」と言われることもあります。初演を聴いた観客が「この曲は異常だ」と言った感想に対して、ラヴェルは「この曲をよくわかっている」と返したそうです。何だか不思議なエピソードですね。
ラヴェル自身が「この作品には音楽がない」と語っており、音量と音厚が次第に増大するシンプルな構成はまさに実験的作品だと言えます。
また、ラストのクライマックスでいきなり転調するのも驚きの展開です。
「ボレロ」はロシア生まれのバレリーナでもあり役者でもあったイダ・ルビンシュタインの依頼により作曲されました。彼女自身のバレエ団のためにラヴェルにスペイン風のバレエ作品を依頼したのです。
アメリカへの演奏旅行から帰国したラヴェルが、海水浴のために別荘に訪れます。その別荘でラヴェルは友人にボレロの主題を弾いて見せたと言われています。その際には、このシンプルな主題をオーケストレーションを変えて繰り返していくアイディアも友人に披露したそうです。
それではまた。
阿加井秀樹
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