2019年1月23日水曜日

ニムロッド


みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

今回はエルガーのエニグマ変奏曲の「ニムロッド」についてご紹介致します。この曲は1899年ロンドンで初演されたエルガーの管弦楽曲「エニグマ変奏曲」における第9変奏です。単独での演奏機会も多く、吹奏楽アレンジの楽譜もあります。




エニグマ変奏曲における変奏14曲には、楽譜上にそれぞれサブタイトル的なイニシャルや人名・愛称などが付記されているが、第9変奏では、エルガーの親友アウグスト・イェーガー(August Jaeger)の愛称「ニムロッド Nimrod」が記されました。

イェーガーという名前はドイツ語「Jäger」で「狩人」や「狙撃手」を意味します。これと旧約聖書における狩の名手「ニムロデ」が「狩つながり」で結び付けられ、「ニムロッド」の愛称となったといいます。

「ニムロッド」ことイェーガーは、出版社で音楽関連の編集者として働いており、エルガーに対して音楽的なアドバイスや、時には厳しい批評をぶつけることで、エルガーの音楽的意欲を鼓舞し、勇気づけ、励ましていました。かつて、エルガーは作曲家としてのスランプに陥っていた際に気分は落ち込み、何もかもがいやになって、もう二度と作曲なんてしないとふさぎ込む絶不調の時期を迎えていたことがあります。

そんな時期のエルガーを救ったのはイェーガーでした。彼はエルガー宅を訪れ、投げやりになり落ち込む彼に、ベートーヴェンを引き合いに出して励まし続けたという話があります。非常に熱い話ですよね。


ではまた。
阿加井秀樹


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