みなさんこんにちは。
阿加井秀樹です。
今回はベルリオーズの幻想交響曲第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」についてご紹介します。
この曲は、ベルリオーズ自身の体験に基づいた、幻想的な物語を音楽で表現した作品といわれています。
幻想的な雰囲気は冒頭から始まります。
不気味な弦楽器のpizzicatoとティンパニが不穏な雰囲気をかもしだします。
そこに木管楽器や金管楽器が加わり、混沌とした世界が広がっていきます。
この曲の面白いところは、曲の中盤で「怒りの日」の旋律が引用されていることです。
中世ヨーロッパの宗教音楽で、最後の審判を象徴する旋律で、この曲の出現により、魔女の宴が死と結びついていることが暗示されます。
クライマックスでは、すべての楽器が総動員され、壮大な音楽へと発展していくのですが、それは主人公が魔女の宴に完全に飲み込まれていったようにも思えます。
そして、最後は突然静寂に包まれ、主人公は現実世界へと戻ってきます。
夢と現実のはざまで混乱と喪失感でいっぱいになる感じが聴いている方にも伝わってきます。
独創的な作品で、聴く人いよってさまざまな解釈ができる楽曲です。
ぜひみなさんもいろいろな情景を想像しながら聴いてみてはいかがでしょうか。
それではまた。
阿加井秀樹
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