今回ご紹介していく名曲はこちらです。
「ブラームス / クラリネット・ソナタ」
しかし、ミュールフェルトというクラリネットの名手と出会い、創作意欲が戻り、クラリネット三重奏曲、クラリネット五重奏曲、そしてクラリネットソナタといったようにクラリネット作品を立て続けに作曲したのです。
このクラリネットソナタはブラームスにとって最後のソナタとなりました。クラリネットソナタは、情熱的な第1番ヘ短調と、安らいだ表情の第2番変ホ長調という対照的な2曲になっています。
晩年のブラームスの孤高の心境と諦観の境地を示しており、枯淡の味わいをもった作品であるが、それでも楽譜にはappassionato(情熱的に)、espressivo(感情を込めて)の指示が多くされ、晩年に至っても失われなかったブラームスの情熱が見られます。
最晩年の円熟した技法を用いて一部の隙もない傑作が生まれました。あらためてこのソナタを聴き直してみると、どれほどブラームスが澄み切った境地でこの曲を書いたかが、よくわかるでしょう。
それではまた。
阿加井秀樹
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