みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
今回ご紹介する作品はハイドンのアンダンテと変奏曲ヘ長調という作品です。
この曲の背景にはハイドンが亡きモーツァルトを偲んで作った曲といわれています。
またモーツァルトと親交の深かったプロイアー夫人を慰めるために作ったともいわれています。
曲は二重変奏曲で進んでいくのですが、これはハイドン自身が好んで用いた形式とされています。
この曲の魅力は自分の内面を露出しないハイドンが、モーツァルトを失った悲しみとプロイアー婦人の悲痛な嘆きが曲中に込められており、ハイドンの内面を垣間見た感じが聴き手に伝わってくるというところです。
曲のはじめのハイドンらしいシンプルな短調部分をプロイアー夫人の悲しみを表現した主題だとしたら、長調の部分は天才と呼ばれたモーツァルトの無邪気さと愛らしさを表現した主題なのかもしれません。
いずれにせよハイドンが敬愛していた2人の悲しみと敬意をドラマティックに表した楽曲であることは確かなのではないかと思います。
その証拠にこの曲の自筆譜には「ソナタ」と記されてあったそうです。
なんともドラマティックな話ですね。
さまざまな背景を思い浮かべながらぜひ聴いてみてください。
それではまた。
阿加井秀樹
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